spEACH_balloon's  Live! Live!! Live!!! — 遊佐未森『cafe mimo Vol.16~春爛漫茶会~』ゲスト渡辺シュンスケ@草月ホール...

1.5M ratings
277k ratings

See, that’s what the app is perfect for.

Sounds perfect Wahhhh, I don’t wanna

遊佐未森『cafe mimo Vol.16~春爛漫茶会~』ゲスト渡辺シュンスケ@草月ホール 2016.04.23[Sat.]

ゲストに渡辺シュンスケと聞き、初、遊佐未森liveへ。
昨年もゲスト出演したcafe mimo大阪公演が気になっていたので、今回の東京公演決定の知らせは嬉しく、すぐに申し込んだ。

最寄り駅から会場へ向かう道の景色は、まるでタイムマシンに乗って訪れたような気分。自分が訪れなかっただけで、ずっとその風景はそこにあったというのに。昭和から平成へ変わった激動の時代に過ごした場所だったが、その景色はすっかり忘れていた。
あの頃、日々通り過ぎるだけで入ったことのない、ちょっとした憧れの会場、草月ホール。一歩踏み入れた瞬間、もうそれだけで感慨深い。

ホールにしてはこじんまりとした、とても雰囲気の良い空間。開演前のアナウンスはマイクを通さず、上手、中央、下手に移動して繰り返し、いつもなら少々うんざりするところだが、アットホームな感じがして好印象。そしていよいよ開演。

初めに、ハープ吉野友加と未森が登場し、二人でオープニング。
シンプル故にハープの音と未森の透き通った歌声が沁みる。子供の頃、ハープを習いたいと言って母を困らせた思い出が蘇る。美しい音色と演奏の佇まいにうっとり、憧れる。
次の曲ではパーカッション楠均を、続く3曲目ではギター影山敏彦を招き入れ、4曲目は未森もピアノを弾きながら、と段階的にバンドアンサンブル化を楽しめる趣向。

影山は普段アコースティックギターがメインで、エレキギターを弾くのは珍しいという。草月ホールのイメージに合わせて黄色にしたと半分冗談交じりのようにいうそのエレキギターは、数日前お茶の水で購入したばかりなのだそう。

現在ツアーと並行してレコーディング中ということで、『風の庭』という新曲も披露。また秋にLiveがあるので、「予定をあけておいてね」と未森。その言い方がとても可愛らしく、男性ファンには堪らないだろう。
自身の1st. 2nd.アルバムのジャケットは阿蘇で撮影した思い出深い場所、と当時を回想しながら、熊本地震による被害を憂いつつ『瞳水晶』。

新コーナーのデュエットは、『Don’t give up』(ピーターガブリエル&ケイトブッシュ)を楠と未森で。MVでは抱き合ってますけどそれをやったら…と笑いつつ、みんなにDon’t give up と、二人それぞれスコアを持ってしっとり歌唱。楠の歌声にもゾクゾクする。
https://www.youtube.com/watch?v=VjEq-r2agqc

そしてゲスト渡辺シュンスケ登場。
未森の横で紹介され、ハンドマイクで喋るシュンスケは、「呼んでもらってありがとうございます」と、ニコニコ嬉しそう。
未森に促されピアノにつき『眠れぬ夜の庭で』

大学の先輩と後輩の間柄、未森とシュンスケの大学トークになると、年は離れているけれど…と微妙に食い違いながらもお互いに懐かしそう。1号館と5号館に食堂があって、1食と5食ではカレーの味が違ったこと。5食にはロボットおばちゃんと呼ばれる方がいて「550円デス」とちょっとロボットっぽい声で真似してみたり。
サッカーは中・高だけでなく大学4年まで続け部長もしていたが、ほとんど勝てずに負けてばかりだったこと。近くの一ツ橋大とはよく練習試合をし、一ツ橋大には国立音大生のマネージャーがいるのに、音大はマネージャーがいなかったことをちょっと残念そうに回想。学部100人中5人くらいしか男性はいなかったというが、「楽しかったなぁ、もう一度戻りたいなぁ」とシュンスケ。
学校近くのラーメン屋で怒られ反省したという、未森の昔話も。すり鉢ラーメン?と訊くシュンスケに覚えてないと未森。二人の思い出話は同じ話をしているけれどそれぞれ別々に歌うカノンみたいだった。

つづく二人だけのステージは、シュンスケのリクエストでアレンジの曲。そういう感じなんだ…と意外そうな未森。ルーパーを駆使したSchroeder-Headz特有のサウンドが、未森の浮遊したような歌声にマッチしていた。

そして次はなんと、Schroeder-Headzの『Petal』をこのメンバーで演奏してくれるという。歌のない曲にどう未森が絡むのか…ワクワクドキドキしながらも、ハープのシークエンスが新鮮かつしっくりハマり、人が踏み込まない森の奥深くに誘われるような感覚。そして満を持してというようなタイミングで未森のヴォーカルが入ると、まるでその素敵なワンピース衣装のように、鮮やかな赤い蕾が一斉に花開くような情景が浮かび、それは素晴らしかった。

Schroeder-Headzの活動、新作「特異点」についても紹介。
ブラックホールの中の周りの基準が当てはまらない点、乱暴な言い方をすると謎。それが音楽にも似ていて、楽譜に書いたりとかロジックな面もあるが、人が感動するのはちょっとずれてたりする部分だったり…。
といいつつ「特異点」からの曲はなく、"長年弾き語りで歌ってはいるがまだ音源にはなっていない"『背番号』
未森の「カキーン」が可愛く、力を抜いているのに軽く遠くまでボールが飛んでいく感じ。これなら楽々ピンチもひっくり返せそう。いつもの弾き語り『背番号』は素振りの練習みたいに、どこか心もとない感じがあって、それはそれで曲のイメージにピッタリとも言えるけれど、バンドバージョンはチームワークでイケそうな曲調になっていて応援したくなる。
6/3恵比寿LIQUIDROOMでの「特異点」リリース・ツアーlive のお知らせをして、大きな拍手の中シュンスケ退場。

ラストは軽快な未森のピアノから始まる曲。

アンコールは楠と影山の二人でグッズ紹介から。ひつじのピンバッジ、5月始まりのカレンダーはコンパクトサイズで持ち歩けるので、家でカレンダー、出掛ける時にはそれを持ってスケジュール帖にも!とコント仕立てで笑わせてくれる。Tシャツ紹介で未森と吉野もステージに。
NHK みんなのうたで放送になった『カリヨンダンス』をピアノを弾きながら、会場のみんなも一緒にHey!

そしてもう一度シュンスケ登場。
電話でやりとりしているうちに、予定よりも一緒にやる曲数が増えていったそうで、アンコール含め5曲に参加。かつてツアーメンバーだったこともあり、ゲストなのにバンドメンバーのよう…と言いつつ、楽しそうに歌い、踊り、跳ねる未森。
曲によって、艶のある声、透き通る声、優しく包み込む声、浮遊感ある不思議な声、また時には激しく、と様々に変化する遊佐未森の魅力に迫ることができた。

終演後CD販売コーナーでは早速「特異点」を買い求める姿も見られ、嬉しい限り。素敵なひとときをどうもありがとう。

Last update:2016.04.26

schroeder-headz 渡辺シュンスケ 遊佐未森 楠均 影山敏彦 吉野友加

See more posts like this on Tumblr

#schroeder-headz #渡辺シュンスケ #遊佐未森 #楠均 #影山敏彦 #吉野友加